先月末に、7月より工事をしていたT様邸のお引渡しを無事終えることが出来ました。
工事のお話が出たのが、今年の春の初めころでしたので約8カ月ほど前の話です。
最初は、その時住んでおられた築30年位の住宅を大規模改修(リノベーション)する計画でした。
しかし計画を進めるうえで、特に資金面でリノベーションも新築工事も大して変わらないことが分かってきました。
リノベーションも新築工事も同じくらいの値段というのは意外に思われるかもしれませんが、
当社の場合は、それが可能なので新築の方がよりT様の要望にかなうとの結論になりました。
打合せで、一番楽しかったのは新築の図面の打合せでした。
最初提案した図面は日当たりを考えて基本通り南西の位置に居間を配置するプランでしたが、
奥様が東側の景色がとても素敵なので、居間は東向きにしたいとのご希望でした。
今の住宅は断熱性能がとても優れているので、昔の家のように窓の位置を日当たりを考えて設置しなくとも、
たとえ北向きや東向きに大きなサッシを付けても断熱上問題はありません。
そして、工事が始まってから造作工事を始める頃
T様から、こんなものを作ってほしいと相談されたのが、キャットウォークです。
私の感覚ではキャットウォークといえば、吹抜けにある窓をふく為に、人間が通れるだけの細い通路を窓まで設置するものとの考えでしたが、
T様のお話では飼っている猫が2Fのホールから吹抜けに出て、吹抜けの窓台で日向ぼっこできるように、
つまり猫の為の本当の意味でのキャットウォークだったのです。
住宅の用語には犬走りなど、動物の名前の入ったものもありますが、
大体は雰囲気が分かる程度で、名前そのものの用途は初めてでした。
T様はリノベーションと同じくらいの値段で注文住宅ができたことにとても喜んでおられました。
本荘